7月19日、ソニー・マガジンズから『半農半Xという生き方』を上梓して、ちょうど4か月となりました。早いものです。おかげさまで、手にとってくださった方からのうれしいメールがいまも毎日届いています。本当にありがとうございます!
 以下は上梓後、生まれた小さな物語(パート2)です。お時間許せば、お読みいただければ、うれしいです。(塩見直紀)

半農半X研究所news__________VOL.003(2003.11.19)   VOL1 VOL2 VOL3 VOL4

 小さな物語(5) 「ウォール・ストリート・ジャーナル」
 小さな物語(6) タイにて
 小さな物語(7) 『団塊の帰農』にも登場
 小さな物語(8) 町の有線放送で
 小さな物語(9) スローな旅
 読売新聞 書評
 「週刊ポスト」書評
 「田舎暮らしの本」書評
 「むすび」書評
10 ご紹介いただいたメディア
11 日記「半農半X的生活」、続いています・・・

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■1■ 小さな物語(5)「ウォール・ストリート・ジャーナル」
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 おかげさまで、上梓後、いろいろな物語が生まれています。少しだけ、ご紹介します!
 11月18日、ソニー・マガジンズさんから「ウォール・ストリート・ジャーナルさんが取材を希望されています。近々連絡がいくと思います。初の外国メディアですね!」とメールがありました。
 4ヶ月目の11月19日、本当に取材依頼のメールがありました・・・。米国の日刊経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」。さてさて、どう発展しますやら。
 「半農半X」のテレビ番組化の依頼も複数ありました。ただいま慎重に検討しています。結果については、次号をお楽しみに。

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■2■ 小さな物語(6)タイにて
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 大阪の吹田で「モモの家」というおもしろい取り組みをしている ぎの りえさんが『半農半Xという生き方』を旅に連れていってくれました。以下、ぎのさんの文です。
 『半農半Xという生き方』を紀伊国屋で見かけたので購入してタイ行きに持っていった。
 チェンマイのうさぶろうさん(デザイナー)のオフィスで読み始めた。
  (仲間の)ソムヨットさんは、農業をしながら織物などの工芸をしているタイ各地の村人たちに、「農業を大事にしながらも生活をアートとしてとらえること」を説いてまわっている。
 その現実と対比して、日本とタイとの似て非なるものについて考えさせられた。
 暮らしの中から手工業的なものがすっかりなくなってしまった日本からは、農とアートを含めたXなるものが切望される。
 農も手工業も健在であるタイの農村の中では、押し寄せてくる近代化の流れや経済の変化を阻む思想が要求される。
 どちらも自らの内なる戦いを意識しないわけにはいかないようだ。
(「新てんからっと10号」/モモの家発行・2003年9月より)

『半農半Xという生き方』をタイへ連れて行ってくださり、また、すてきなメッセージをありがとうございました!

※うさぶろうさんデザインの衣装がお隣の福知山市にやってきます。
11月23日、「えころ」さん(道下工務店内)で展示会が開催されます。

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■3■ 小さな物語(7) 『団塊の帰農』にも登場
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現代農業11月増刊『団塊の帰農』(農文協・2003年)が発売されました。本の中で「半農半X」という単語が数か所、出てきます!
 堺屋太一さんがネーミングされた「団塊の世代」。800万人を超える「日本の人口の最大のボリュームゾーン」(昭和22〜24年生まれをさす)が、日本の高度経済成長を支えた世代がこれから次々に定年となられます。定年後、団塊の世代はどんな生き方を選択されるのでしょう。
 時代を数歩も先を行く農文協の現代農業増刊号編集部が総力をあげて編まれた書です。示唆に富むことばがいっぱい詰まっています。団塊の世代のみならず、おすすめです!

農文協のURL http://www.ruralnet.or.jp


 
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■4■ 小さな物語(8) 町の有線放送で
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 数年前まで綾部在住で、今はご実家・滋賀県に戻られた大石房江さんが、『半農半Xという生き方』を町の図書館にリクエストしてくださいました。すると、新刊ということで、町内全域に有線放送が流れ、「『半農半Xという生き方』という新刊が入りました。塩見直紀さんが書かれています。内容は・・・」と本の内容まで放送され、大石さんは「ヤッター!!」と心の中で叫ばれたそうです。 早速、本を借りてくださった方もあらわれました。大石さん、すてきなPRをありがとうございました!

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■5■ 小さな物語(9) スローな旅
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『半農半Xという生き方』をお読みくださった方から、芝原キヌ枝さん宅で農家民泊体験をしたいですとたくさんのメールをいただき、予約も入っています。
 今回は大阪の建築家&デザイナー一家が綾部を訪れてくださいました。
 芝原さん、ますます人気です。
 いまも里山ねっと・あやべに訪問いただいています。
 私の里山ねっと・あやべ駐在日(1日)は土日祝日の月2〜3回(不定期)です。ご迷惑をおかけしています。
 遠くて綾部に来れない方のために「半農半Xツーリズム@綾部」をしてもらえるように買ったばかりのデジカメでいっぱい写真を撮っていきたいと思っています。
 「たねっと」のホームページをつくってくださっている西野久好さん(西野編集スタジオ)が作ってくださる予定です。お楽しみに!
 綾部がいつか訪ねたい「こころのまち」、「伝説のまち」になれたらうれしいです。

以下は『半農半Xという生き方』を紹介くださったメディアからの転載です。

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■6■ 読売新聞 書評欄
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書評欄 2003年09月21日掲載(全国版・表紙写真なし)

京都府綾部市にUターンし、「里山ねっと・あやべ」のスタッフとして、21世紀の生き方、暮らし方を「里山的生活」であるとする著者のメッセージ。
 半自給的な農業と、やりたい仕事を両立させる生き方が「半農半X」。「X」は使命で、自分の個性、特技、長所、役割を生かして社会へ何らかの貢献を目指そうという。
 これからの生き方を示唆してくれる。

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■7■ 「週刊ポスト」 書評欄
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小学館・週刊誌・2003年10月24日発行

「話題の新刊はこれを読め!」コーナー(表紙写真あり)

「半農半X」とは、農業で食べる分だけ食物を得て、あとは好きな何か=Xをしながら積極的に社会にかかわろうとする著者の提言を表す言葉。自らは地方と都市部の交流のサポートをしており、本書ではその他、高齢者のヘルパー、翻訳として「半農半X」を実践する人々を紹介。他にも田舎暮らしの楽しみや「X」の見つけ方などをアドバイスする。「誰もが大好きなことをして食べていける社会を夢見ているはずだ。その社会はけっして絵空事ではなく、きわめて現実的なことであり、21世紀的なのだ」と語る著者。実りあるセカンドライフを考える人にもお薦めの書。

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■8■ 「田舎暮らしの本」 書評欄
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宝島社・月刊誌・2003年11月号(10月3日発行)

「田舎情報館 Books」コーナー(表紙写真あり)

京都府綾部市在住の著者・塩見直紀さんが実践、提案している新しいライフスタイル「半農半X」についてまとめたもの。半自給的な農業とやりたい仕事(趣味)を両立させる生き方を著者は「半農半X」と名づけ、それらを提案し、応援している。「半農半X」を実践している人たちの現状と著者自身の生き方。スローライフや田舎暮らしに魅力を感じつつも、さまざまな面で不安だったりして実行できずにいる人たちに、自分自身の「X」探しのきっかけにしてほしい一冊。

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■9■ マクロビオティックマガジン「むすび」 書評欄
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正食協会・月刊誌・2003年11月号(10月1日発行)

「BOOK LOOK」コーナー(表紙写真あり)

農と天職が出会うとき

 今年2月号の本誌「インタビュールーム」に登場して頂いた塩見さんの初の著書。「半農半X」という言葉はその時も 話にも出てきたが、半自給的な農業と同時に、各自の個性や特技、役割を生かして、社会に貢献しながら収入を得る、という生き方が、さまざまな具体例や思索を通して語られる。
 具体例というのは、主に塩見さんの住む京都府綾部市の住民で、マクロビオティック料理の研究家である 若杉友子さんのほか、映画の字幕翻訳者の女性、大企業の技術者だった人など。移住者やUターン組の人たち (塩見さんもその一人)も多い。
 なぜ「農」と「X」なのか。
  「農が天職(X)を深め、天職が農を深めるから」という。簡単に言えば、自然の営みにふれ、感受性を高めることでより創造的な仕事ができる、ということだろう。本を読んで綾部に訪れる人も増えたというが、それぞれの「X」探しは「農地探しより難しいのでは」という塩見さん。とくに田舎暮らしんびあこがれる人には、実践面でもおおいに参考になる。

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■10■ ご紹介いただいたメディア
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上記以外のメディアでもたくさん紹介いただきました。
ありがとうございます!

・・・新聞・・・

・「京都新聞」(10/17)
・「西日本新聞」(10/19)※北海道新聞「著者インタビュー」同文

・「両丹日日新聞」※福知山の書店・週間ベストセラーランキング(2位ほか)
・「あやべ市民新聞」※綾部の書店・週間ベストセラーランキング(10位)

・・・雑誌・・・

・「週刊朝日」(10月10日号・朝日新聞社)
 ※「ひと・本」コーナー(取材記事) VOL.4で紹介予定です。


・・・機関紙・・・

・「人類愛善新聞」(9月号・人類愛善会・大本本部/亀岡市)
・「みづほ日本」(10月号・社団法人愛善みずほ会/亀岡市)
・「みどりのニュースレター」(11月号・NPO法人環境市民/京都市)
・「わーす」(6号・9月発行・生きがいしごとサポートセンター神戸/神戸市)

・・・今後の予定・・・

・「むすび 1月号」(正食協会・12月1日発売)
※マクロビオティック・マガジン「むすび」に
 「農と天職と」という連載の機会を与えていただきました。

・「田舎暮らしの本 1月号」(宝島社・12月3日発売)
※特集「半農的暮らし」で綾部の4家族と「空き家情報制度」
 「菜園付分譲地」など綾部市の取り組みが紹介されます。
 我が家も出ます・・・。10月中旬、取材。全12P予定です。

・「栄養と料理 1月号」(女子栄養大学出版部・12月9日発売)
※「この人に会いたい!」(新連載コーナー)の取材が
 10月中旬ありました。モノクロ5Pで取材記事が掲載予定です。

※紹介いただいたメディアがほかにあれば、お知らせください。
 漏れていた場合はお許しください。

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■11■ 日記「半農半X的生活」、続いています・・・
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出版を記念?して、「農とエックスとことばと」の3つをテーマにした日記を公開しています。
http://plaza.rakuten.co.jp/simpleandmission/

『半農半Xという生き方』をお読みいただいた方から「半農半X」について話しにきてくださいというメールもいただくようになりました。
 8年間、半農半Xという視点から情報を収集し、編集してきたのですが、お役に立てればうれしいです。
 呼ばれれば、どこへでも(?)飛んでいきたいと思います!
 おかげさまで『半農半Xという生き方』を手にとってくださったことがきっかけとなり、 いろんな物語が生まれてます。
 いつか綾部を訪れたいなと思ってくださった方、里山ねっと・あやべのホームページに訪問くださった方、実際、訪問くださった方、たかみよこさんの「つばさがはえるちず」を求めてくださった方、芝原さん宅で農家民泊体験をしたいと予約くださった方、ポストスクールをお申込みくださった方、希望銀行に言葉を入金?くださった方、メールや手紙をくださった方、我が家まで遊びに来てくださった方、取材に来てくださった方・・・。
 本当にありがとうございます。
 応援いただいた綾部のみなさま、ありがとうございます。
 これからもこつこつ「半農半X」というコンセプトを伝えてまいります。
 今後ともご指導の程、よろしくお願いします。

次号(VOL.4)は出版半年後である2004年1月19日に発行を予定しております。

長文、最後までお付合いくださり、ありがとうございました。

 

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