半農半X研究所news__________VOL.001(2003.07.26)   VOL2 VOL3 VOL4
 出版に至る道 mini story
 ソニー・マガジンズからのメッセージ
 半農半X(エックス)とは
 本書の内容
 著者プロフィール
 半農半X 新しいライフスタイル提唱

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■1■ 出版に至る道 mini story
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 1995年、屋久島在住の作家・翻訳家の星川淳さんの本の中で「半農半著」というライフスタイルに出会い、インスパイアされました。
 きっとみんな自分の「X(可能性や天職)」を探しているのでは?
 そう思う中で「半農半X」というコンセプトが生まれました。
 それからこつこつ「半農半X」を提唱してきたのですが・・・今年の1月20日、「半農半X」をテーマにした本を出さないかとソニー・マガジンズさんからメールが届きました。
 きっかけは日経新聞の全国版(正月特集号)に半農半Xが紹介されてそれを編集者の方が見られたことでした。
 実はその前日の1月19日、私は1つの「決心」をしています。
 半農半Xについてノートにまとめ始めたのです。
 そしたら、翌日、メールが来て、びっくりでした。
 ノートに半農半Xをまとめるようになったきっかけはたまたま雑誌で見た占いでした。
 牡羊座のあなたは2003年は新しいことを創めず、集大成の年にしなさい、とありました。
 「へっ、そうなのか?」とノートにキーワードなどを書き出していくようになったのです。
 本当に集大成になってしまって、びっくりしています。
 1月19日から半年後の7月19日より『半農半Xという生き方』が全国の書店で並び始めています。
 東京で旅行会社をしている中高時代の友人が18日、書店で見つけて、メールをくれました。まだPRしていなかったのに、びっくりです。友は記念すべき第1号読者です!
 いままでの想いをまとめてみました。
 伝えたいことがたくさんあり、うまくまとまったかわかりませんが、未来への1つの贈り物となればうれしいです。
 綾部をはじめ、各地の半農半Xなたくさんの方に出演いただき、1冊の本になりました。
 本当に感謝です。ありがとうございました。
 『半農半Xという生き方』をPRいただけるとうれしいです。
 都会の大きな本屋では平積みされていると報が入りました。
 『半農半Xという生き方』を書店にてご注文いただければうれしいです。
 また、お近くの図書館にリクエストくださればうれしいです。

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■2■ ソニー・マガジンズからのメッセージ
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 『半農半Xという生き方』
http://www.sonymagazines.jp/book/index.php
 
好きなことをして食べていく時代!(帯コピー)

不況の今、あなたの生活は充実していますか?
仕事やお金に振り回されていませんか?

 人間の幸せは、これまでの「モノへの欲求」を満たすことにあるのではなく、もっと他のところにあるのではないか、という考えのもと、新しい生き方を模索している人たちが、今、日本中にたくさんいます。
 そのうちの一人である本書の著者、塩見さんが提唱しているのが「半農半X」。
 自活のために、自分たちが食べる分だけの農業をする(半農)一方で、自分の好きなこと、個性を活かしたこと(X)をやりながら、社会に役立ち、対価を得ていくというライフスタイルです。この生き方なら、家庭にも職場にも社会にもまったくストレスのない、幸福な暮らし、世の中がほんとうに実現できるかもしれません。

価格:1500円+税
判型:四六判・上製(232ページ)
発行所:ソニー・マガジンズ
http://www.sonymagazines.jp
 03−3234−5811(営業)
 03−3234−5122(編集)
発売日:2003年7月19日
発行部数:6000部
販売:全国書店
ISBN:4789720659

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■3■ 半農半X(エックス)とは text by塩見 直紀
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 地球環境問題など山積する難問群を抱えた
今という時代を私たちはどう生きていったらいいのか?
とこの10年考えてきました。

1995年、屋久島在住の作家・翻訳家である
星川淳さんの著書の中で、自身の生き方を表現した
「半農半著」(エコロジカルな暮らしをベースにしながら、
執筆で社会にメッセージする生き方)という
キーワードに出会いました。

この生き方は21世紀の生き方・暮らし方の
1つのモデルにきっとなると直観し、以後、
天の意に沿い小さな農ある暮らしをし、
天与の才を世に活かす生き方、暮らし方を
私は「半農半X(エックス)」と呼ぶようになり、
提唱するようになりました。

様々な難問群を解決するには、永続して生きていくための
「小さな農」と「天性」を世に活かし、社会的な問題を
解決するための「X」と、この2つのことが同時に
必要なのではないか。そう確信してからのこの10年の思いを
1冊の本に認めました。

半農半Xというコンセプトが今という時代の大海原を
航海するための1つの救いの筏となり、
また多くの人に育てられ、未来の重要なキーワードに
育ってくれたらうれしく思います。


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■4■ 本書の内容
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 第1章  田舎に出よう!そこは人間復興の場だった!

・人と人の間で心地よく生きる−「半農半X」の神髄−
・大好きなことをして食べていける社会は、可能か
・「X」を求め磨く人々―それぞれの田舎暮らし ほか

第2章  小さな暮らし、大きな夢  田舎暮らしの楽しみ

・物欲縮小、健康獲得、甦る家族 「半農」の意味
・好きなことをしていくのに、「半農」が不可欠な理由
・「引き算の暮らし」―「半農」生活の原則 ほか

第3章  きっと見つかる!自分という魅力に満ちた原石

・「好きなこと」と「役立つこと」の調和 「半X」が目指すもの
・「ないものねだり」から、「あるもの探し」へ
・「里山的生活」―オンリーワンのまちづくり ほか

第4章  それは「やりたいこと」か「やるべきこと」か

・自分主役の人生創造
・沖縄移住現象は、何を物語っているか
・万物との関係性の回復が、「半農半X」の真価だ ほか

第5章  「半農半X」は問題解決型の生き方だ!

・さまざまな社会病理を乗り越える知恵
・「半農半X」人の自作自演の生き方から、何が見えるか
・「志」+「農工商」―創作家の生き方 ほか


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■5■ 著者プロフィール
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塩見 直紀[シオミ ナオキ] 

 1965年京都府綾部市生まれ。38歳。半農半X研究所代表。
 大学卒業後、通販会社に勤務。
 1995年、作家・翻訳家である星川淳氏の著書の中で、氏の生き方である「半農半著」という言葉に出合い、触発される。
 「私にとって“著”にあたるものは何か?」と問うなかで、誰もが必ず有する可能性や長所を「X」で表現する「半農半X」というコンセプトが生まれる。
 以後、持続可能な小さな暮らしをベースに、天与の才を活かした仕事を行う「半農半X」というライフスタイルを提唱している。
 1999年、33歳を機に退社し故郷にUターン、半農半Xを実践しはじめる。
 現在、小さな自給農のかたわら、「ミッションサポート」をテーマに、個人の「X」を応援する「ポストスクール」という小さなソーシャルビジネスを行う。
 また2000年より「里山ねっと・あやべ」のスタッフとして、綾部の可能性や21世紀の生き方、暮らし方としての「里山的生活」を市内外に向けて発信している

連絡先:inspire@sage.ocn.ne.jp
京都府綾部市鍛冶屋町前地9番地
〒623−0235

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■6■ 半農半X 新しいライフスタイル提唱
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 農業など自給自足の暮らしをベースに、特技や能力を生かして社会に貢献する−。新しい生活スタイル「半農半X(エックス)」を、
京都府綾部市の塩見直紀さん(37)が提唱している。
 効率優先の現代が行き詰まりを見せる中、持続可能な社会を次世代に残すにはどうしたらいいか。「自然に出会う暮らしをしながら、自己実現をすることが大切なのではないか」と言う塩見さんの生き方は、一つのヒントになるかもしれない。
 塩見さんは綾部市出身。大学を卒業後、カタログ通販会社に勤務。思想家、内村鑑三(1861−1930)が「後世に『素晴らしい自分の人生』を残しなさい」と説いた講演録「後世への最大遺物」を読んだことがきっかけで「内村が講演した年齢33歳になったら新しい生き方を始めたい」と決心したという。
 そんな時、屋久島在住の作家・翻訳家、星川淳さんが、エコロジカルな暮らしをベースにしながら執筆活動で社会にメッセージを送る「半農半著」生活をしていることを知った。
 塩見さんは、星川さんの生き方は21世紀の生き方、暮らし方のモデルの一つになると思った。そして、自分にとって「著」に当たるものは何かと考え、「各自が能力、特技を生かす生きがい、ライフワーク、天職のようなものを『X』として表しては」と思い付いた。
 環境問題や食糧自給率の低さ、大量生産・消費などへの関心が高まるにつれ、生命の根本である『食』を他者に依存することへも疑問を感じ始めた。
 96年からは週末には、古里で小さな田と畑を妻と共に耕すようになり、99年には会社も辞めて本格的に古里に戻った。
 実家が兼業農家で近くに応援してくれる農家があり、徐々に農作業に慣れた。現在は約20アールの田や畑を夫婦で耕し、自宅用のお米と野菜は十分に確保できるようになった。
 塩見さん自身の「X」は、個人から市町村までの『X』の探求、実現をサポートすること。綾部の地域資源を生かし、都市との交流や定住増を
目指す市の外郭団体「里山ねっと・あやべ」の事務局を手伝うほか、人々を励ますはがきを週1回送る活動にも取り組んでいる。
 2000年には「半農半X研究所」を設立し、ホームページや会報で同じような自給自足生活を送る人たちを紹介。「半農半ヘルパー」「半農半画家」「半農半字幕翻訳家」などさまざまな人がいるという。
 塩見さんは「半農といっても、50%でなくていい。市民農園やベランダでトマト作りでも構わないのです」と話している。(野地哲郎記者)

※毎日新聞2003.03.12 朝刊(エリア:北陸・関西・四国・中国)

以上

お読みくださり、ありがとうございました! (VOL2はこちらです)


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